日本のカルチャーとしてのアニメ・マンガ~近年、セル画の注目が高まっています~

2020/11/09

 最近、少年マンガ『鬼滅の刃』の映画が公開され、大ヒットしている話題がテレビやSNSで取り上げられています。原作マンガも人気タイトルでしたが、アニメ化したことでその人気に火がつき、今では社会現象とまで呼べる勢いに海外からも驚きの声があがっています。
 アニメ・マンガは日本独特のカルチャーとして、世界に発信されています。国内外では大規模な展覧会が開催され、オークションでもマンガ原稿やアニメのセル画などの取引が活発になってきています。

 日本で本格的にアニメ制作が始まったのは、1963年放送の『鉄腕アトム』からといわれています。その頃から、セルと呼ばれる透明シートを用いて制作された、セルアニメーションが普及しました。
 セルアニメーションとは、まず、映像の設計図である絵コンテを作成し、それをもとに要所要所の動きを表した「原画」を描き、さらに「原画」と「原画」の間を連続した一連の動きにする「動画」が作画されます。
 その「動画」の絵をセルに転写することで「セル画」が作られ、私たちがよく見るアニメの絵となります。そしてそのセル画を数枚重ね、動きのある部分のみを差し替えてゆくことでアニメが作られます。
 セルアニメーションは長い間、アニメ制作の中心でしたが、近年はデジタル制作が主流へと変わり、セルを用いる作品はもうほとんどありません。そのため、セル画は今プレミアがつき始め、とくに海外でも知名度の高い作品は高値で取引されます。
 コレクターも増え、これからの躍進も期待されるジャンルであるセル画を、ぜひ一度チェックしてみてください。

 次回、第66回オークションは11月28日(土)新橋オフィスにて開催いたします。今回オークションでは、絵画・工芸・コンテンポラリー・ジュエリーの他、アニメーションのセル画も出品されます。
 カタログは今週火曜日に完成予定で、その後お客様のもとに配送いたします。HPでオンラインカタログも公開いたしますので、ぜひこちらもご確認ください。
 また、感染症対策の一環として、11月25日~27日の下見会のほかに、11月16日(月)から作品をご覧いただくことができます。下見をご希望のお客様は事前に弊社、または担当者までご連絡ください。
 皆様のご参加をお待ちしております。

オンラインカタログ>>> https://www.ise-art.co.jp/online-catalogue/?lang=ja
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次回:第66回オークション

■開催日:2020年11月28日(土)
■下見会:
11月25日(水)10:00-18:00
11月26日(木)10:00-18:00
11月27日(金)10:00-15:00
■会場:アイアート株式会社 (東京都港区新橋5-14-10 新橋スクエアビル 3F)