1979年 韓国生まれ
現 在 京都市立芸術大学大学院 美術研究科博士課程漆工専攻 在学中
毎日新しいものが生まれ、変わってゆく今の時代。 呼伝統が持つ意味とイメージも大きく変化しています。伝統は単に守られるべき対象ではなく、新たに解釈し発展させなければならない文化的アイコンとして認識されるようになってきています。
このような時代の流れの中で、漆はどういう形を持たなければならないのか。時代に合った新しい解釈の必 要性のため、漆に関わる作家・職人は伝統技法を生かし、同時に新たな試みを通じて、漆の可能性を探求しています。
漆といえば、つやのある黒い表面に蒔絵や螺鈿などで 装飾されたとても高級な工芸品のイメージをもつ素材 です。しかしながら、その技法は黒や赤漆以外に絵画的な表現力を持っている技法もたくさんあります。私はその多彩な塗り技法を生かし、既存のイメージにとらわれず、カラフルなイメージの作品を制作しており、
漆が持つ表現力の可能性を広げていきたいと考えています。
『お花を食べている鯨さん』
木に漆
2014年 45×38cm