2023/02/10NEW
来週末2月18日、新橋オフィスにて【某氏旧蔵コレクション + 第77回オークション】を開催いたします。
個人の方が長年蒐集した作品68点からなる「某氏旧蔵コレクション」は、注目の作品が目白押しです。
今週コラムでは、「某氏旧蔵コレクション」をご紹介いたします。
「近代絵画の父」セザンヌの作品は、日本オークションではたいへん珍しい出品です。森と土というシンプルなモチーフを、ピカソなど20世紀美術の先駆けとなった、画家独特の構築的なストロークによって表し、見れば見るほど深く味わえ、新しい発見があります。
シスレーは日本でも人気の高い印象派のなかで、もっとも印象派らしい画家といわれています。風景画を得意とした画家による本作は、おだやかな光と透き通るような色彩が織りなす、恒久的な美しさをそなえます。
花瓶の緑色に赤い薔薇の色彩が映え、輝くような生命力にあふれる1枚です。ほかにも、外国作家からLot.53 ピエール・ボナール《Jeune Femme Jouant Avec Deux Chiens(2匹の犬と遊ぶ若い女性)≫、カミーユ・コローの風景画2点(Lot.54・55)が出品されます。
日本人作家からは、セザンヌに影響を受けて、日本独自の油絵を確立した安井曾太郎の作品2点(Lot.59・60)が出品されます。また、安井とともに昭和の画壇で一時代を築いた梅原龍三郎(Lot.61)、同じくセザンヌに感銘を受けた林武(Lot.62・63)も並びます。
また、日本のみならず海外のマーケットで人気をほこるLéonard Foujita (藤田 嗣治)の初期の作品であるLot.49≪モンパルナスの風景≫にもご注目ください。
本コレクションは近代絵画のほかに、Lot.38《春日懐紙》、Lot.39《光忍上人絵伝 毘沙門天絵巻残欠》、Lot.40《武者絵 断簡(伝平治物語絵巻)》といった、中世の優れた古筆・絵巻物が出品される貴重な機会となります。
また、北大路魯山人(Lot.1)などの日本工芸やLot.48 Johann Philipp Ferdinand Preiss《射手 Archer(Diana)》といった西洋工芸まで、バリエーション豊かなラインナップとなります。
ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしております。
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■開催日:2023年2月18日(土)13:00-
■下見会:
2月15日(水)10:00-18:00
2月16日(木)10:00-18:00
2月17日(金)10:00-15:00