今週末2月15日(土)第87回オークション開催! 横山大観、上村松園、藤田嗣治、ビュッフェなど出品!

2025/02/13NEW

 今週末2月15日(土)、新橋オフィスにて第87回オークションを開催いたします!
 コラムでは注目作品をご紹介いたします。

 
Lot.84 横山大観
《霊峰不二》
 本作には、巨匠・横山大観の代名詞である富士山とともに、同じく画家が好んだモチーフの白砂青松と海がそろいます。松の濃い緑と海の青さが爽やかで、海の向こうの雲間から富士山の頂がのぞく様は、霊峰の威容を鑑賞者に想像させます。
 また、大観とともに近代日本画の礎を築いた菱田春草によるLot.83《林和靖》も出品されます。こちらの作品は、若き日の大観と春草が編み出した「朦朧体」を用い、清新な気風を漂わせる名品ですので、ぜひご注目ください。

 
Lot.90 上村松園
《美人之図》
 美人画の大家・上村松園の魅力を存分に味わえる本作は、女性の優美さもさることながら、画家自ら選定したといわれる掛け軸の表具との取り合わせも見どころです。表具では、桜花の刺繍が絵のなかの女性が見上げる先に配置されており、桜を眺める女性という情景が掛け軸全体で表され、細部までこだわった趣向が楽しめます。
 今回オークションでは松園以外にも、竹久夢二や伊東深水、松園と同じく女流画家として活躍した伊藤小坡などもそろいます。

 
Lot.165 Leonard Foujita (藤田嗣治)
《Café-Billards, Rue du Ruisseau à Montmartre(ルイソー通りのビリヤード・カフェ、モンマルトル)》
 1939年、藤田嗣治は再びフランスにわたり、わずか1年の間に積極的に制作をしました。そのうちのひとつである本作は、それまでの画風とは異なり、若い頃に親交のあったユトリロを思わせる表現で、画家の新たな面を伝えるとともに時代背景とも相まって貴重なものです。さらに、藤田作品では日本画風のものなど複数出品されます。

 
Lot.172 Bernard Buffet (ベルナール・ビュッフェ)
《Anthuriums et Liliums》
 フランスの戦後の具象画壇を代表する画家ビュッフェによる本作は、シンプルな輪郭線とニュアンスのある色彩が目にも鮮やかです。一方でLot.173《L’eglise》は、打って変わってモノトーンの色調となり、鋭い黒の描線によって鋭い造形が際立ちます。雰囲気の異なる2作から、ビュッフェの魅力を味わってください。
 海外作家からは他にもアイズピリやドランなど、そして近代彫刻の父オーギュスト・ロダンのLot.171《Idylle d’Ixelles(イクセルの牧歌)》も出品されます。

 
 上記以外にも、棟方志功や児島虎次郎などの絵画、浮世絵、陶磁器、ジュエリーなどおよそ360点余りが出品予定です。皆さまのご参加をお待ちしております。
 
オンラインカタログ
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第87回オークション
■開催日:
02月15日(土)12:00-

■下見会:
02月12日(水)10:00-18:00
02月13日(木)10:00-18:00
02月14日(金)10:00-15:00

■会 場:
アイアート株式会社
東京都港区新橋5-14-10新橋 スクエアビル3F