2019/04/22
今週、4月27日には春季特別オークションが開催されます!
会場は昨年、ピカソ≪泣く女≫が10億円で落札されたのと同じ場所である、渋谷ヒカリエになります。
今回の目玉は絵画部門ではルノワール≪Buste de Femme≫(エスティメイト2800万円~4000万円)や東山魁夷≪晴日≫(エスティメイト2000万円~3000万円)など、そして工芸部門では日本・東洋の新旧の佳品200点がそろった【某氏旧蔵 陶磁器コレクション】が出品されます。
【某氏旧蔵 陶磁器コレクション】では、近代陶磁器・工芸を代表する名だたる作家の作品が一堂に会します。
中でも注目されるのが、陶芸家として初めて文化勲章を受章した板谷波山の≪纐手桃模様花生≫です。光を包み込むように輝く白磁に波山が好んだ桃の意匠が瑞々しく表され、タイトルの「纐手」すなわち「絞り染め」のようににじむ独特の色彩が見る人々の目を惹きます。そのほかに板谷波山の作品として、4面にオリエンタルな草花の意匠をあしらった≪彩磁草花文花瓶≫や、清麗な≪氷華磁柘榴文花瓶≫、≪青磁花口花瓶≫が出品されます。
近代陶磁器では、岡部嶺男の≪窯変米色瓷双耳砧≫や、加藤唐九郎≪志野茶盌 銘 羽衣≫、加守田章二の作品10点のほか、金重陶陽・素山や北大路魯山人、また河井寛次郎など民藝運動に参加した作家の作品などが並びます。陶磁器以外では、彫刻家・平櫛田中や近代漆芸の巨匠・松田権六などもあります。また、茶道具や古備前、中国工芸品などもそろい、ひとつひとつの作品を楽しむとともに、コレクターの審美眼の高さがうかがえる充実した内容から、蒐集の奥深さも知ることができます。
ぜひ、多様な作品で構成されたコレクションをご覧ください。
4月27日(土)は 11時より絵画・ジュエリー部門、13時より陶磁器コレクションのオークションを行います。
またオークションに先立ち、4月25日(木)・26日(金)に下見会を行うとともに、4月24日(水)18:00より、板谷波山研究の第一人者である荒川正明教授によるスペシャルトークも開催されます。『板谷波山 「明治陶芸」の遺産を継いだ作陶家』として、波山の名品≪纐手桃模様花生≫を前に、板谷波山や波山が独自に生み出した「葆光彩磁」について講演していただきます。ご興味のある方はぜひ、アイアートまでお問い合わせください。
皆様のご来場、ご参加をお待ちしております。
〈春季特別オークション in 渋谷HIKARIE〉
■開催日:2019年 4月27日(土)
絵画、ジュエリー:11:00~
某氏旧蔵 陶磁器コレクション:13:00~
■下見会:
4月25日(木)10:00 – 20:00
4月26日(金)10:00 – 18:00
■会場:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 9階 ホールB