来週末7/10(土) 夏季特別オークション開催! 佐伯祐三・ビュッフェ・鴨居玲などが出品

2021/06/28

 来週末、7月10日(土)新橋オフィスにて、夏季特別オークションを開催いたします。
 前回コラムでは、Lot.59 藤田嗣治≪Petites Filles avec La Veste de L’artiste(画家の上着をはおる少女)≫をとりあげましたが、今週はそのほかの注目作品もご紹介いたします。

Lot.57 佐伯 祐三≪アネモネ≫
 佐伯祐三は、その短い生涯のなかで遺した作品は少なく、とくに花を描いた作品は5点ほどしか確認されていません。貴重な1作である今回出品作は、赤と白のアネモネを躍動的な筆致で描き、そのマチエールからは生命感、あるいはそれを超越した鬼気迫るような画家の感覚が伝わってきます。

Lot.65 Bernard Buffet (ベルナール・ビュッフェ)
≪La Baume, Salon à la Table Chinoise Ⅰ(中国風のテーブル)≫

 ビュッフェの自宅の居間を描いた本作は、あざやかな色使いや、鋭い黒の描線で構成された秩序ある空間が印象的です。本作が日本で展示された際、来場したビュッフェがお気に入りの作品だとして、本作の前で撮影したエピソードも残されています。
 ビュッフェ作品はほかにも、Lot.63≪Nature Morte aux oeufs sur le plat (目玉焼きのある静物)≫Lot.64≪Tentes sur la plage(海辺のテント)≫がありますので、ぜひこちらもご覧ください。

Lot.34~46 鴨居 玲 作品13点
人間の内面を肉薄し、ときには画家自身の苦悩を画面ににじませる鴨居玲は、没後30年を経てもなお、その強烈なメッセージで人々を惹きつけています。鴨居作品は、以前のオークションでもエスティメイトを超えて落札されており、その人気の高さがうかがえます。
人生の空しさを蛾で象徴したLot.37≪蛾と老人≫や、晩年に積極的にとりくんだ婦人像など、今回出品作13点から「人間とはなにか?」を問い続けた画家の世界をご堪能ください。

 そのほかに、カシニョールマティスカミーユ・コロー、日本画では東山魁夷前田青邨、また井上有一の書や、板谷波山などの陶磁器、ジュエリーなど全133点が出品されます。
今回オークションでも、インターネットを使ったライブビッドシステムでのご入札をご利用いただけます。当日オークション会場に来場されなくても、お手持ちのスマートフォンやパソコンから、リアルタイムでオークションにご参加いただくことができます。
 ライブビッドでの入札をご希望の方は、手続き等がありますので、利用ガイドをご確認のうえ、7月9日(金)17時までにお申し込みください。
 皆様のご参加をお待ちしております。

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夏季特別オークション
■開催日:2021年7月10日(土)11:00-
■下見会:
7月7日(水)10:00-18:00
7月8日(木)10:00-18:00
7月9日(金)10:00-15:00
■会場:アイアート株式会社 (東京都港区新橋5-14-10 新橋スクエアビル 3F)