2022/11/22
今週末11月26日(土)、新橋オフィスにて秋季特別オークションを開催いたします!
今週23日(水)~25日(金)には下見会も行っております。下見会はどなたでもご覧いただけますので、ぜひご来場ください。
今週コラムでは先週にひきつづき、注目作品をご紹介いたします。
本作は、「Folles(狂女たち)」をテーマにした1971年の個展に向けて制作された1点です。強い色彩と鋭い輪郭線のコントラスト、鬼気迫る筆の勢いとマチエールは、寡黙であった画家の激しい一面をものがたります。見た者に強烈な印象をのこす本作は、画家の内面世界を象徴する1枚として、世界的にも評価されつづけるでしょう。
鋭く尖った鐘楼(Le Clocher)の屋根、無機質な建物の壁、空の幌馬車が独特の空虚さを醸しだし、黒い描線と抑制された色彩がビュッフェらしさを語る1枚です。
本作は、ビュッフェが弱冠20歳にてパリで最も権威のある新人賞・批評家賞を受賞し、一躍人気画家となった翌年に描かれた作品です。第二次世界大戦後の人々の共感を呼んだ、不安感や虚無感が本作からもうかがえます。
人間の内面を肉薄し、自身の苦悩を表した鴨居玲。ピエロは画家が終生描きつづけたモチーフで、素顔をかくしておどけるピエロは、表では明るくふるまいながら、内面に深い闇を秘めていた画家が共感できる存在であったことが偲ばれます。
鴨居は1971年にスペインの田舎町バルデスペーニャに居を構えると、老人や酔っ払いを題材にした傑作をつぎつぎと発表し、黄金期を迎えました。まさにその頃に描かれた本作は、哀愁のある老人の姿に、人生の虚しさ、画家自身の悲哀が重ねられています。
教会のモチーフは、鴨居が新人画家の登竜門といわれる安井賞を受賞したころからくり返し描かれ、知人に「私が作品で納得しているのは教会のシリーズです」とも語りました。
上記以外にも、藤田嗣治の名品や、北大路魯山人の大作、横山大観の富士の絵のほか、中島千波、梅原龍三郎、有元利夫、キスリングなどの絵画が出品されます。
高村光雲の木彫像や加守田章二などの工芸・新陶や、ダイヤモンドなどのジュエリー、Patek Philippe(パテック・フィリップ)≪ノーチラス 5980/1R≫なども注目です。
皆さまのご参加をお待ちしております。
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■開催日:2022年11月26日(土)13:00-
■下見会:
11月23日(水)10:00-18:00
11月24日(木)10:00-18:00
11月25日(金)10:00-15:00