今週末日曜日【12月10日】代官山にてオークション開催! ルノワール・藤田嗣治など出品!

2023/12/07

 今週末12月10日(日)、代官山ヒルサイドフォーラムにて15周年記念オークションを開催いたします!
 下見会は本日6日(水)から、9日(土)まで開催しておりますので、ぜひ足をお運びくださいませ。
 今週コラムでは、先週にひきつづき、注目作品をご紹介いたします。

 
Lot.108
Pierre-Auguste Renoir (ピエール=オーギュスト・ルノワール)

《Paysage, Tilleul et Ferme, Les Collettes (リンデンの木のあるコレット荘)》
 印象派の巨匠ルノワールの最晩年の作品で、画家が家族と過ごした南フランスのレ・コレット荘を描いたものです。陽光に照らされた緑豊かな庭はルノワールにとって着想の源泉であり、そこで女性と子どもが遊ぶ光景は幸福そのものでもありました。本作には晩年の画家が使用した、絵具を油で薄く溶き、色彩のタッチが重ねて表現するグラッシと呼ばれる技法が見られ、あふれる光とおだやかな大気が調和します。

 
Lot.105
Leonard Foujita (藤田嗣治)

《母子像》
 本作は、戦後の混乱のために画家の制作が極めて少なかった1948年に描かれた、貴重な1作です。聖母子というキリスト教的なモチーフをとりつつ、本作の母子は当時のパリのモードを反映した姿で表されています。
 また、1943年に描かれたLot.104《矢車草》も見逃せません。静謐なグレーの色調のなかに、フランスにおいては特別な意味をもつヤグルマギクを描き、戦時中の画家の心情を深く考えさせられます。
 上記の他にも、フジタ作品として本画3点や、エッチング27点が付いたLot.139《魅せられし河(挿画本)》が出品されます。

  
Lot.100
鴨居 玲

《パン》
 近年、人気の高まっている鴨居玲の作品が、今回も2点出品されます。Lot.100は、画面に描きこまれた筆触が異様な気配を感じさせ、画家らしい陰鬱な空気が立ち込めます。
 Lot.99《村の教會》は、画家が安井賞を受賞した年に描かれたものです。鴨居は「私が作品で納得しているのは教会のシリーズです」と語りました。

 
 上記のほかにも、シャガールの逸品や横山大観の名品2点、平山郁夫ビュッフェなどの絵画や、白髪一雄李禹煥 (リー・ウーファン)などのコンテンポラリー、以前から好評の美人画コレクション古美術ジュエリーなど全212点が出品予定です。
 皆さまのご参加をお待ちしております。

 
オンラインカタログ

 
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秋季特別オークション
■開催日:
2023年12月10日(日)13:00-
■下見会:
12月6-8日(水-金)10:00-20:00
12月9日(土)10:00-15:00
■会 場:
代官山HILLSIDE FORUM
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1F