私の作品は観る人の瞑想を呼び起こす原風景です。それは空の思想に根ざしていて、大きく3種類に分けることができます。
1つめが曼荼羅のように包括的で緻密な絵、2つめが禅の庭のように象徴的な絵、3つめが1と2が溶けあった絵です。空の精神は引き算の哲学ですが、現代社会はゆたかな足し算の世界です。足し算と引き算が生み出す阿吽の呼吸が調和する点は、懐かしく新しいジャポニズムなのです。
「SHIUN」
53×53 cm
2018
キャンバス・油彩
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この作品のテーマは、抽象絵画として曼荼羅を描くことです。
四国八十八ケ所霊場のある香川県出身の私は、弘法大師空海のもたらした真言密教に深い
信仰心を持っています。
宇宙の真理を描いた曼荼羅を、現代絵画として再び描く、ということが私の制作の大きなテーマ
の1つなのです。
この絵の構想は、京都の東寺の五重塔の見取り図から得ています。
塔の構造は曼荼羅の構図が基になっていて、幾何学模様で構成されています。
その幾何学模様の構図に弥勒菩薩の住む兜率天という浄土をイメージして彩色しています。
紫色の霞がたなびく兜率天がこの絵のイメージです。
「Mountain Quartet Eternal Deus Ⅰ」
53×53 cm
2016
キャンバス・油彩
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マウンテン・ストライプ(写真右上)という山形のストライプで構成した連作は私の代表作の
うちの1つです。山岳信仰を禅の思想に端を発するミニマリズムで表現した絵です。
山四重奏(写真右下)は、マウンテン・ストライプから派生した作品で、中心に向かう4つの山形
のストライプで構成しています。
「山四重奏永遠」は山四重奏からさらに発展し、4つので山形の周囲と中央に永遠のマークを
描く枠を組み込んだ構成になっています。
今回展示させていただいております作品は、「山四重奏永遠」の、ゼウスとマリアです。
モーヴピンクの絵がゼウスで、薄い青の絵がマリアです。
2015年にベルギーを宗教画を観ながら旅した際に、マリアさまとゼウス神の纏う衣の色を使い
神とマリアを抽象的に、山岳信仰の中に写し込んで描く、というこの絵の構想を得ました。
山四重奏に永遠のマークを描く枠をに入れることにしたのも、神とマリアの永遠性を象徴する為でした。
中世の頃は、マリアさまの衣の青は、ラピスラズリという青い鉱石を粉末にした絵の具で描かれていた
そうです。山四重奏 永遠 マリアにもラピスラズリ絵の具を仕上げの彩色に使用しています。
「Mountain Quartet Eternal Maria Ⅰ」
53×53 cm
2016
キャンバス・油彩
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マウンテン・ストライプ(写真右上)という山形のストライプで構成した連作は私の代表作の
うちの1つです。山岳信仰を禅の思想に端を発するミニマリズムで表現した絵です。
山四重奏(写真右下)は、マウンテン・ストライプから派生した作品で、中心に向かう4つの山形
のストライプで構成しています。
「山四重奏永遠」は山四重奏からさらに発展し、4つので山形の周囲と中央に永遠のマークを
描く枠を組み込んだ構成になっています。
今回展示させていただいております作品は、「山四重奏永遠」の、ゼウスとマリアです。
モーヴピンクの絵がゼウスで、薄い青の絵がマリアです。
2015年にベルギーを宗教画を観ながら旅した際に、マリアさまとゼウス神の纏う衣の色を使い
神とマリアを抽象的に、山岳信仰の中に写し込んで描く、というこの絵の構想を得ました。
山四重奏に永遠のマークを描く枠をに入れることにしたのも、神とマリアの永遠性を象徴する為でした。
中世の頃は、マリアさまの衣の青は、ラピスラズリという青い鉱石を粉末にした絵の具で描かれていた
そうです。山四重奏 永遠 マリアにもラピスラズリ絵の具を仕上げの彩色に使用しています。
「Coloring,31(4/31)」
55×43 cm
2009
シルクスクリーン・アクリル
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この作品は塗り絵シリーズという連作です。
2006年に制作した塗り絵の肖像画(写真左上)をシルクスクリーンプリントし、手描きで
彩色した全62枚のうちの3枚です。
プロトタイプの塗り絵は、顔の周りに様々な象徴物を散りばめたデザインになっています。
一番上には不死鳥が飛んでいて、頭の中心の階段の先には観音様が鎮座する宮殿があります。
塗り絵は色のつけ方によって肖像の印象がガラリと変わるのが特徴的です。
4/31は無邪気な現代の少女、16/31は薔薇の精、17/31は山の精が、それぞれのテーマです。
「Coloring,31(17/31)」
55×43 cm
2008
シルクスクリーン・アクリル
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この作品は塗り絵シリーズという連作です。
2006年に制作した塗り絵の肖像画(写真左上)をシルクスクリーンプリントし、手描きで
彩色した全62枚のうちの3枚です。
プロトタイプの塗り絵は、顔の周りに様々な象徴物を散りばめたデザインになっています。
一番上には不死鳥が飛んでいて、頭の中心の階段の先には観音様が鎮座する宮殿があります。
塗り絵は色のつけ方によって肖像の印象がガラリと変わるのが特徴的です。
4/31は無邪気な現代の少女、16/31は薔薇の精、17/31は山の精が、それぞれのテーマです。
「Coloring,31(18/31)」
55×43 cm
2008
シルクスクリーン・アクリル
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この作品は塗り絵シリーズという連作です。
2006年に制作した塗り絵の肖像画(写真左上)をシルクスクリーンプリントし、手描きで
彩色した全62枚のうちの3枚です。
プロトタイプの塗り絵は、顔の周りに様々な象徴物を散りばめたデザインになっています。
一番上には不死鳥が飛んでいて、頭の中心の階段の先には観音様が鎮座する宮殿があります。
塗り絵は色のつけ方によって肖像の印象がガラリと変わるのが特徴的です。
4/31は無邪気な現代の少女、16/31は薔薇の精、17/31は山の精が、それぞれのテーマです。
「Midnight Pool Citron」
41×41 cm
2015
キャンバス・油彩
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この作品はプール・シリーズという連作のうちの2枚です。
台形の部分がプールを表現しています。
夜のプール(写真左)と、春をイメージした(写真左)キャンディ・カラーのプールです。
プール・シリーズは、禅の庭のように風景をエッセンスだけに凝縮した作品です。
人は海や川を見たり、緑の中を散策していると、思考が自由に流れて開放的になります。
自然のリズムがストレスや不安を吸収してくれるからだと思います。
自然を凝縮して表現している禅の庭にも同じ作用があります。
この絵は観る人をそのような自然の癒しに誘うことを意図しています。
「Oblivion A」
31×31 cm
2017
木板・油彩
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この作品はモザイクのようにピクセル化した風景を描いています。
記憶というものは眠りの間に脳が処理をして、不必要なものをだんだん消してゆくそうです。
楽しかった記憶も、色とりどりの美しい風景も、ピクセルがだんだん大きなってきて、色数も
だんだん絞られてきて、やがて一つの点になる、
そのような忘却のプロセスの一コマとしてこの2枚を描きました。
忘却 B(写真右)の右下に原色のラインが一筋あるのは、テレビの放送終了画面の色を模しています。
絶え間なく取り込まれる記憶に一時停止して、今と過去と記憶を噛みしめるひと時を、この一筋に託し
ています。 2度とは繰り返されない、今という時間への賛歌です。
「Oblivion B」
31×31 cm
2017
木板・油彩
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この作品はモザイクのようにピクセル化した風景を描いています。
記憶というものは眠りの間に脳が処理をして、不必要なものをだんだん消してゆくそうです。
楽しかった記憶も、色とりどりの美しい風景も、ピクセルがだんだん大きなってきて、色数も
だんだん絞られてきて、やがて一つの点になる、
そのような忘却のプロセスの一コマとしてこの2枚を描きました。
忘却 B(写真右)の右下に原色のラインが一筋あるのは、テレビの放送終了画面の色を模しています。
絶え間なく取り込まれる記憶に一時停止して、今と過去と記憶を噛みしめるひと時を、この一筋に託し
ています。 2度とは繰り返されない、今という時間への賛歌です。
「The Ocean Floor」
18×18 cm
2015
キャンバス・油彩
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この作品は海底に揺れる海面の光の輪をイメージしています。
プール(絵の中の右下の台形)と窓(絵の中の四角)シリーズの構図を重ねた構図で描きました。
シンプルな幾何学の中に描いた深い黒と青が、どこか夢のような遠いやすらぎの世界に
観る人を誘うような海底の風景です。
「Candy Pool Spring Cherry」
18×18 cm
2013
キャンバス・油彩
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この作品はプール・シリーズという連作のうちの2枚です。
台形の部分がプールを表現しています。
夜のプール(写真左)と、春をイメージした(写真左)キャンディ・カラーのプールです。
プール・シリーズは、禅の庭のように風景をエッセンスだけに凝縮した作品です。
人は海や川を見たり、緑の中を散策していると、思考が自由に流れて開放的になります。
自然のリズムがストレスや不安を吸収してくれるからだと思います。
自然を凝縮して表現している禅の庭にも同じ作用があります。
この絵は観る人をそのような自然の癒しに誘うことを意図しています。