LOT.193
葛飾 北斎
會本佐勢毛が露 十一図
〈作家・作品について〉
本年の1 1 月2 4 日まで京都の細見美術館にて開催された春画展「美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-」では北斎の「肉筆浪千鳥」と「浪千鳥」「富久寿楚宇」が同時に展示され話題となった。浮世絵の春画の中には長い間、三大春画と呼ばれている作品があり、1 つが喜多川歌麿による「歌満くら」、もう一つが、鳥居清長による「袖の巻」、そして最後が葛飾北斎による「浪千鳥」とされており、浪千鳥の派生作品として同じ図で背景に情景を表す細かい文字による文章が添えられた画帖の「富久寿楚宇」と背景が紅雲母摺で仕上げられた「會本佐勢毛が露」が存在する。