LOT.218

曽我 蕭白
六歌仙図

  • 作品カテゴリ: 日本古書画
  • 132.3×58.0cm
  • 紙本・水墨・軸装
  • 右下に落款、印
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  • 予想落札価格: ¥1,800,000~¥2,800,000

[展覧会歴]:『特別展覧会 曾我蕭白 - 無頼という愉悦』出品 / 同展覧会図録 P319, No.117として掲載 (京都国立博物館:2005年)

〈作品について〉


 六歌仙とは、『古今和歌集』序に「近き世にその名きこゆるひとは」としてあげられた六人の歌人、僧上遍昭・在原業平・喜撰法師・文屋康秀・小野小町・大伴黒主をさす。やまと絵の好主題として、おびただしい数の「六歌仙図」が描かれた。蕭白はこの六人を縦長の画面に巧みに配し、後ろ姿の小町を除き、その表情をヴァラエティゆたかに捉えた。
(『特別展覧会 曾我蕭白 - 無頼という愉悦』展覧会図録より)

 画面の上から「大伴黒主」「在原業平」「僧上遍昭」「喜撰法師」「文屋康秀」、後姿が「小野小町」であると推測される。小野小町の詠む歌を僧上遍昭が書き留める。取り囲む歌人はその歌に耳を傾けているが、喜撰法師についていえばどこか上の空。そんな情景が蕭白らしいタッチで描かれる面白味のある一幅である。